IT用語を超やさしく理解する
命題と真偽
別名: 命題 / 真偽 / 真理値 / proposition / truth value
30秒で思い出す
**命題は「真か偽かをはっきり決められる文」**です。
たとえば、
- 「8は偶数である」→ 真
- 「9は偶数である」→ 偽
のように、内容が正しいか間違っているかを判定できる文は命題です。
一方で、
- 「今日は何曜日ですか?」
- 「xは5より大きい」
のように、そのままでは真偽を1つに決められない文は、命題として扱えません。
超やさしく理解
命題は、書かれた内容に必ず ○か×を付けられる判定カードのようなものだと考えると分かりやすいです。
たとえば、
P: 10は5より大きい
なら、Pは真です。
Q: 3は偶数である
なら、Qは偽です。
この「真」「偽」の値を真理値と呼びます。
正確にはどういうもの?
命題は、内容の真偽が客観的に定まる文です。
命題Pが正しいとき、
P = 真
間違っているとき、
P = 偽
と考えます。
ここで大切なのは、「文として自然か」ではなく、真か偽かを決められるかです。
命題になる文
次のような文は命題です。
2 + 3 = 5
真です。
7は偶数である
偽です。
真でも偽でも、真偽を決められるなら命題です。
「正しい文だけが命題」ではありません。
命題にならない文
質問
今日は何曜日ですか?
質問なので、文そのものに真・偽を割り当てられません。
命令
電源を切ってください。
命令なので、真か偽かを判定する対象ではありません。
値が決まっていない文
x > 3
xの値が決まっていないので、このままでは真か偽かを1つに決められません。
ただし、
x = 5 のとき x > 3
なら真と判定できます。
真理値
命題が持つ「真」または「偽」の値を真理値と呼びます。
情報処理では、真・偽を次のように表すこともあります。
真 = TRUE
偽 = FALSE
場面によっては1と0で対応付けることもありますが、「命題の真理値」と「数値そのもの」は同じ意味ではありません。
まずは、条件を評価した結果が真か偽かに決まると理解すれば十分です。
条件と命題
プログラムやシステムでは、条件を具体的な値に対して評価すると命題として扱えます。
たとえば、
P: CPU使用率が80%以上である
という条件があり、実際のCPU使用率が85%ならPは真です。
73%ならPは偽です。
このように、条件に具体的な値が与えられると、真偽を判定できます。
どこで使う?
命題と真偽は、コンピュータが「条件を満たすか」を判断するための基礎です。
たとえば、
- ログイン条件を満たすか
- エラー状態か
- 検索条件に一致するか
- プログラムのif条件が成立するか
といった判定は、最終的に真か偽かとして扱えます。
次に学ぶ論理演算では、複数の命題をAND / OR / NOTなどで組み合わせます。
よくある勘違い
偽の文は命題ではない?
違います。
真でも偽でも、真偽をはっきり決められるなら命題です。
文章なら全部命題?
違います。
質問、命令、値が決まっていない条件などは、そのままでは真偽を決められないため命題ではありません。
TRUEは必ず数値1?
TRUE / FALSEを1 / 0に対応付ける場面はありますが、命題の真理値そのものと数値は同一ではありません。
表現方法と意味を分けて考えます。
このKnowledgeで扱わないこと
ここでは、命題と真理値の基本だけを扱います。
AND / OR / NOT、排他的論理和、真理値表、ド・モルガンの法則、論理回路は後続Knowledgeへ分けます。
ここまで分かればOK
- 命題が「真か偽かを決められる文」だと説明できる
- 真でも偽でも命題になり得ると分かる
- 質問・命令・値未確定の文が命題にならない理由を説明できる
- 具体的な条件に値を当てはめて真偽を判断できる
- 真理値が真 / 偽の値を表すと理解できる
資格との関係
基本情報技術者試験
- シラバス
- Ver.9.2
- 必要な理解
- 仕組みまで理解できる
- 重要度
- 高
- 分野
- テクノロジ
関連するIT用語
理解できたか確認しよう
答えを選んで、なぜそうなるのかまで確認できます。
確認問題 1
条件の真理値を判断する
監視ルールPを「CPU使用率が80%以上である」とします。現在のCPU使用率は73%です。
このとき命題Pの真理値として正しいものはどれですか?
確認問題 2
命題として扱える文を見分ける
次のうち、そのまま命題として扱えるものはどれですか?