IT用語を超やさしく理解する
WBS
別名: Work Breakdown Structure / 作業分解構成図
30秒で思い出す
WBSは、プロジェクトで実現する成果や必要な作業を階層的に分解し、プロジェクトの作業範囲を整理するための構造です。
「何をやる必要があるのか」を見えるようにし、その後の見積りやスケジュール、担当、進捗管理につなげます。
超やさしく理解
「文化祭でカフェを開く」という大きな仕事だけを書いても、次に何をすればよいか分かりにくいですよね。
そこで仕事を分けます。
文化祭でカフェを開く
├─ メニューを決める
│ ├─ 候補を出す
│ └─ 値段を決める
├─ 材料を準備する
│ ├─ 必要量を調べる
│ └─ 買い出しする
└─ 会場を準備する
├─ 机を配置する
└─ 看板を作る
このように、大きな範囲を管理しやすい単位へ階層的に分けて整理する考え方がWBSです。
正確にはどういうもの?
WBSは Work Breakdown Structure の略です。
プロジェクトの成果やスコープを、より小さく管理しやすい構成要素へ階層的に分解します。最下位の管理対象は一般にワークパッケージと呼ばれます。
WBSを作ることで、例えば次のことを考えやすくなります。
- 必要な範囲の抜け漏れや重複はないか
- どの単位で見積りや担当を考えるか
- どの作業が終わったか
- スケジュール作成の対象になる作業は何か
WBSとスケジュールは同じ?
同じではありません。
WBSの中心はプロジェクトの作業範囲を階層的に分解して整理することです。WBSをもとに作業の順序、期間、日程などを考え、ガントチャートなどでスケジュールを表すことがあります。
そのため、「WBS = 日付を書いた予定表」と覚えるのは不正確です。
どこまで細かく分ける?
細かくすればするほど良いわけではありません。
見積り、担当、進捗などを管理できる程度まで分解します。細かすぎると管理そのものが大変になり、粗すぎると必要な範囲や進み具合を把握しにくくなります。
よくある勘違い
- WBS = スケジュール表、ではない: まずプロジェクトの範囲を分解して構造化するものです。
- 担当者一覧だけではない: 誰が行うかを決めること自体がWBSの中心ではありません。
- 単なるToDoリストではない: 階層構造としてプロジェクトの範囲を整理します。
- 細かく分けること自体が目的ではない: 管理可能な構造にするために分解します。
ここまで分かればOK
- WBSがWork Breakdown Structureの略だと知っている
- プロジェクトの成果や作業範囲を階層的に分解する構造だと説明できる
- WBSとスケジュール表の役割の違いを説明できる
資格との関係
ITパスポート試験
- シラバス
- Ver.6.5
- 必要な理解
- 仕組みまで理解できる
- 重要度
- 高
- 分野
- マネジメント
関連するIT用語
理解できたか確認しよう
答えを選んで、なぜそうなるのかまで確認できます。
確認問題 1
WBSの役割
WBSの説明として最も適切なものはどれですか?
確認問題 2
WBSを使う場面
新システム導入プロジェクトで「やるべき範囲が大きすぎて、見積りや担当、進捗を決めにくい」という問題が起きています。最初に行う対応として最も適切なものはどれですか?